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vol.2 聖堂炎上

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トムとエレンたちは、仕事を求めてキングズブリッジ修道院を訪れる。しかし修道院には、トムを雇う金銭の余裕がなかった。修道院には、以前トムたちを襲い、その後トムが妻アグネスの墓に捨てた赤ん坊を拾った盗人、ジョニーがいた。ジョニーはすっかり改心し、赤ん坊を我が子のように育てており、トムは取り返さないほうが子供のためだとあきらめる。

その夜、ジャックは聖堂に忍び込み、火をつける。聖堂は火に包まれて焼け落ち、奇跡の象徴であった聖アドルファスの骸骨も砕けてしまう。

トムは無償で聖堂を再建すると院長のフィリップに申し出る。少なくともそれで住む場所と食事だけは手に入るからだ。フィリップは国王スティーブンの元に出向き、聖堂再建の助力を懇願しようと決心する。

王に会う前に司教のウェイルランに呼ばれたフィリップは、シャイリング領を王からもらえば、聖堂再建の石と木材が手に入ると教えられるが、ウェイルランの真意は、その資材と資金を自分の館の増築に使うことだった。ハムリーの妻リーガンからウェイルランのたくらみを聞かされたフィリップは、シャイリングを半分ずつハムリーと修道院に分けてくれるようスティーブンに持ちかける。スティーブンは、森は修道院に、市場と石切り場は伯爵に与えるという答えを出す。もくろみが外れたウェイルランは、フィリップへ恨みを抱く。

一方修道院では、エレンが魔女だとして非難されていた。エレンに母が殺され、父がたぶらかされていると思い込んだアルフレッドは、彼女が魔女だと証言し、エレンは捕らえられる。エレンはかつて修道女の見習いをしていたが、海岸で船の事故から助かったフランス人シェルブールを助けたことがあった。シェルブールは“国王にしか話せない秘密”を知っていたが、その秘密を公にしたくない何者かがシェルブールを捕え、彼は処刑される。彼にありもしない罪を着せたのは、キングズブリッジ修道院の院長だった。シェルブールの息子ジャックを生んだエレンは、それ以後教会を恨み続けてきた。

シャイリング城に隠れていたバーソロミューの娘アリエナと息子のリチャードは、ウィリアムに見つけられて暴行される。アリエナは、牢に入れられた父に、奪われた爵位を取り戻すまで戦うと誓う。

トムはフィリップの助力によってエレンを逃がす。そして、キングズブリッジ大聖堂の再建が始まる…。