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vol.1 無政府時代

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西暦1120年、イングランド国王の唯一の世継ぎを乗せた船がイングランド沖で火に包まれて沈む。

それから18年後、年老いて世継ぎのいない国王ヘンリー一世は、娘のモード王女が生む子供に王位を譲るため、自分の死後、孫が成人するまでの間はモードを国の統治者と認めるよう臣下の者に誓わせる。モードは国王の望み通りに男の子を産むが、その直後、ヘンリー一世は不可解な急死をとげる。モードへの忠誠を誓ったはずの王の甥、スティーブンは、時の大司教に取り入って国王の座につく。モードは、異母兄弟のグロスターと共に、スティーブンへの復讐を誓う。

その頃、キングズブリッジの修道院を若い修道士のフィリップが訪れていた。病気で死にかけていた修道院長のジェームズは、フィリップに「18年前に沈んだ船から生き残った者がいた」と言い残して死ぬ。フィリップは副司教のウェイルランの手回しによってキングズブリッジ修道院の新院長になるが、彼はその裏にウェイルランの悪だくみがあることを知らなかった。やがて司教も謎の死をとげ、ウェイルランは司教の座につく。

シャイリング領の伯爵、バーソロミューはヘンリー一世の忠臣であった。爵位を狙うハムリー一家は、バーソロミューの娘アリエナと自分たちの息子のウィリアムを結婚させようとしていたが、アリエナはウィリアムを毛嫌いしていた。ウィリアムがアリエナと結婚して住むための家を建てていた建築職人トムは、突然ウィリアムから解雇され、妻子と共に放浪の旅に出る。森に住む謎めいた女性エレンはトム親子に親切にするが、トムの息子アルフレッドはエレンを魔女だと疑い、トムたちはエレンの家を出る。やがて妻のアグネスは赤ん坊を産んで死に、トムは赤ん坊を妻の墓に置き去りにする…。

モードとグロスターは、バーソロミュー卿の協力を得て、スティーヴンと戦うために挙兵する。それを知ったパーシー・ハムリーは、シャイリング城を襲ってバーソロミューを捕える。イングランドは無政府時代と呼ばれる暗黒の激動期に突入しようとしていた…。